私が25年クリーニング業に携わっていてお答えさせていただくと、ビンテージ品以外、何か月もの間の保管の際はクリーニングした方がよいです。
衣服を長持ちさせるには、生地が傷まないようなお手入れをすることです。
生地が傷む原因としては以下の内容が考えられます。
- サイズの合わない服を着ることによる伸び、破れ、損傷
- ハンガーに掛けないなど粗雑な扱いによる型崩れ
- 不適切なクリーニングを行ったことによる収縮、風合いの変化
- しみが酸化したことによる変色
- 汗、汚れを放置したことによる黄ばみ
ここで一番の問題は黄ばみです。見えないようでいて1回の着用でも皮脂汚れは付きますし、汗もかきます。
特に皮膚と触れ合う衿、袖口、脇などは繊維に染み込みやすく、この状態で収納してしまうと時間と共に酸化し、黄ばみ、黒ずみの原因となります。 こうなってしまうと繊維も傷みだしていますし、しみ抜きではおとせません。 衣服を劣化させてしまいます。 もったいないですよね。
久しぶりに着ようとしたシャツが黄ばんでいたことはありませんか?
皮脂汚れは水洗いでは落としきれないのもやっかいです。
みなさまの中には、クリーニングにださない方が新しい状態を維持出来る、と思われている方もいらっしゃるかと思います。
もちろん生地が機械、溶剤等から受けるリスクはありますが、汚れが目立たないうちならば、ソフトな洗い方もできますし、服が着用中に受けるストレスよりダメージは少ないと思います。(※安さ重視でパンパンに詰め込むのは別として)